江戸の洒落っ気、榮太樓の生菓子
榮太樓の生菓子は、「美味しいものを少しでも安く多くの人に」との考えをもとに、創意工夫をこらして今日までつくり続けられてきました。名代金鍔と同じく江戸の庶民に親しまれた西河岸大福。西河岸大福の製法にならってつくられた黒豆大福。榮太樓の大福は、「せっかちな江戸っ子に食べやすく」と、歯切れの良い餅が特徴です。そして、甘納豆の元祖である甘名納糖と、本山葵を使用した玉だれは榮太樓の創製菓子です。また、定番の生菓子だけでなく、四季折々の生菓子も幅広くご用意しております。
西河岸にしがし大福
江戸時代、日に千両の商いに賑わう日本橋魚河岸の西側。西河岸(にしがし)町にて金鍔とともに餡たっぷりの大福餅を売っていました。激しい仕事の合間に小腹を満たすのに恰好な菓子として、魚河岸の若い衆に大評判。名付けて「西河岸大福」。江戸の頃から変わらぬ大きさとたっぷりの餡をお楽しみください。
黒豆大福
榮太樓の豆大福の豆は一般的な赤豌豆ではなく黒豆です。赤豌豆はその性質上、翌日には餅に水分を取られてしまい、固く締まってしまいます。生菓子職人が餅と餡に合う豆を追い求めた結果、黒豆に至りました。黒豆は餅に混ぜ込む際に潰れないよう、絶妙な硬さで煮方を調整しています。
日本橋餅
日本橋に店舗を構える3店それぞれの味を一つの餅に表しました。にんべんの鰹節だしをあわせ、とろりと仕立てたみたらしだれ。山本海苔店の香り高い有明産海苔。コシがありながらも歯切れのよい榮太樓の餅。「日本橋生まれ、日本橋育ち」。自慢の素材を結集した、手土産にもおすすめの一品です。